[自主訓練]第二回 7MHz帯の伝搬実験

災害時の非常通信を想定し7MHz帯の伝搬実験、第二回目を行います。

(参考:第一回 伝搬実験報告)

名張ARCの皆様、お手伝いをお願いします。

一般の皆様は、通常交信形式ですので普通に応答を戴けると有り難いです。
合わせて、JCC/JCGナンバーを知らせていただきますと、統計考察に助かります。
宜しくお願いいたします。

概要

いつ発生するか分からない「東南海大地震」に代表される災害に備え、アマチュア無線家が出来る社会貢献の一つに非常通信があります。
愛好家の中ではある程度周知のことではありますが、国内の中長距離通信には7MHz帯の電波がよく使用されます。
ここではこの7MHz帯の電波を用い、時間ごとに通信できる地域や、逆に通信できない時間帯などを想定します。
電波の伝搬特性には、季節による特性変化と、時間による特性変化がありますので、今回の結果だけが全てではありません。
今後も季節性の変動要素も検証していくことが望ましいでしょう。

伝搬実験設備

名張アマチュア無線クラブ所有の7MHz帯の送受信できるトランシーバーを使用します。
非常時を模して、電源は鉛蓄電池と太陽光発電モジュールを使用します。
センター機能になるだろう名張市役所屋上をお借り致します。
アンテナは設置用意且つ落下防止の観点からも、簡単なEndFedアンテナとします。

伝搬実験日

2017年12月17日(日曜日) 運用時間 9:00~17:00 予定
(準備のため、8:30頃から17:30頃まで屋上使用)

試験方法

通常交信形式

アウトプット

おさらい

 アマチュア無線とは、日本の法律(総務省令電波法施行規則)によりますと、
 「金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう」と定義されております。
 非常通信を目的にアマチュア無線局を開設することはできませんし、非常通信は「目的外通信」であり、大きな災害時にだけ適用される例外的なものです。
 この伝搬実験は「自己訓練、通信及び技術的研究」の一環でありながらも、この経験が予期せぬ非常事態へ備えた活動そのものと言えます。

感想
1.2017年12月17日(日曜日)(晴) 運用時間 9時から17時までの8時間で、延べ158局との交信をしました。
 ・目標は前回同様240局とし、66%の達成となりました。
  (1時間あたり30局、 ✕8時間 =240局 )
 ・オペレーターの特性から、電話(音声会話)でなく、モールス信号によります。
  (別紙 詳細を添付)

2.冬の伝搬特性のようで、主に遠距離通信が主体となりました。
 アメリカ大陸との交信もでき、我々も驚きました。

3.非常時には近~中距離の通信を期待されるところ、想定以上に近距離通信ができないことが再発見することが出来ました。

4.市の総合防災訓練では「名張430レピータ」のインターネット接続を利用して、市外・県外への安定通信を確認しました。
 そうであっても、インターネット接続は携帯電話のLTE網を利用していますので、携帯電話の通信規制などで通信遮断も考えられますので、この方式に安堵せず、他の通信手段も確保していくことが望まれます。

5.比較的簡単な設備で県外と通信できることに意味があります。伝搬実験を通じて、非常時の防災訓練にもなります。
 季節変動の検証のためには、次回は春(3月)頃に実施したいと考えております。