南海トラフを震源とした大規模地震などを想定し、名張市は4月15日、市内在住・在勤のアマチュア無線愛好家で構成する「名張アマチュア無線クラブ」と災害時の情報収集に関する協定を結んだ。
災害や緊急時などには、市からの要請で協力、情報提供する。
【協定書に調印する原田会長(写真右)と亀井市長=名張市鴻之台で】
電話などでの通信連絡が不可能で情報の収集、伝達が必要になった時、被害発生場所や状況、道路や公共交通機関の運行情報、ライフラインの被害状況などの情報提供を求める。
この日、同市役所であった調印式では、亀井利克市長と同クラブ会長で伊賀市桐ケ丘1丁目在住の原田哲会長が互いに協定書に調印。協力を誓い合った。
原田会長は「アマチュアとは言え、台風や災害、非常時などには第三者のために役立ちなさいと定められている。これから非常時に対応できるよう訓練を積み、ほんのわずかでも助けになりたい」と抱負を語った。
また今年2月には、同クラブを管理団体として、庁舎屋上にアマチュア無線通信のデジタル電波中継施設を設けた。同施設を中継することで市全域との通信が可能になったという。
(伊賀タウン情報誌YOU抜粋)